「分かった!ならこっち!こっちと交換!」
「…俺の話聞いてたか?」
聞いてたよ!
甘いんでしょ!
だから珈琲味と交換しようって言ったの!
差し出すが溜息しかしない湊。
これは絶対幸せ逃げてくやつだね。
「もー!いいじゃん!」
「…食ってる飴を交換するとか言わねぇだろ」
「えーでも、」
机の前でしゃがみ、顔半分を出す。
「湊、甘いの嫌いでしょ?無理して食べなくていいよ?でも捨てるのは勿体ないし、悪い事だから食べようかなって。それに湊の飴なら私、食べれるよ」
私が小さい頃から一緒にいたしね。
お兄ちゃんって感じだし。
「…俺のならって言ったか」
和のも食べれるけど…。
とりあえず合ってるし頷く。
「…そう言う事、和には言うなよ」
「え?なんで?」
「…ぶっ壊れっから」
……何が壊れるの?


