「パパっ!」
なーんだ!家に居たんだ。部屋にもいないから何処に行ったのかと思っちゃった……、
パパの後ろに誰かいる。
黒いスーツを着た銀髪の男の人。
お客さん、かな?初めて見る人だけど…。
「和、湊。先に部屋に…、」
………え?
強張る顔で後ろの男の人を見る二人。私を抱える力が強くなっている。
「花、紹介する」
嫌な予感がする。だって二人がそんな顔する事なんて今までなかった。
「───────花の新しい番犬だ」
銀色の長い髪が靡く。黒いサングラスに私と和と湊の顔が反射する。
「……え…?」
震えた声と思わず出た言葉。
その人は私達の前で跪いた。サングラスの隙間から覗く緑色の瞳。
「宜しくお願い致します。五十嵐花さん」
っっ…なんで。
「東雲和、東雲湊」
…………やめて。
「今、この瞬間から…お前等を花の番犬から解任する」
こんなの望んでない。


