天然お嬢と双子の番犬さん



放課後、今度は和と湊が同時に先生に呼ばれてしまった。

休み明けに何をしたんだろ。二人して。
湊は…まあ、寝てたから分かるけど。


「行かない」

「…えっ」


和がそう言うと帰りのHRの際中に私を抱え立ち上がった。湊も釣られて立ち上がる。


「っ!せんせぇの言う事は聞いて…!」


湊は欠伸をした後、先生の顔を見て鼻で笑った。


「鏡見て言えよ。やっすい整形で何やってんだよ」

「っっ~~~~!!」


ちょ…ちょちょちょっ?!


「その恰好も顔も化粧も全部浮いてるよ。そろそろ自分が相手にされて無いって気付きなよ。馬鹿馬鹿しい」


やまとっ!?


「くっせぇ、香水のせいで寝れねぇだろが。顔に粉拭いてんぞ、ババア」


みなとぉ!?


鞠と目が合うと、何故か親指を立て超笑顔。それは先生に対しての暴言でなのか、私との事を指しているのか分からない。

だけど…物凄く笑顔だった。


「ま、まってまって…!?」


和と湊に向かい指を差した。今の暴言はあんまりだ。


「流石に事実でも可哀想だよ!」

「…花、トドメ刺してる」


先生にクリティカルヒットしてしまった。その場で号泣し、生徒達はそれを見てドン引き。

何故なら厚塗りのマスカラやファンデ、口紅がドロドロになって溶けだしたのだ。


これではいつまで経っても帰れない。
和は大きく溜息を吐いてからはにかむ。


「さよーなら、先生」


そう言って、教室から出て行った。