天然お嬢と双子の番犬さん




「───────花!少しいらっしゃい!」

「え?あ、でも…」

「肩はいくらでも貸すわ!!」


それなら、はい。

ほぼ強制連行により、教室を出る。


和と湊は「ついていく」と言っていたけれど、鞠の断固拒否で撃沈。私と鞠はすぐそこの廊下に出て話をする事になった。



「それで?」



笑顔だけど、圧が、勢いが凄い鞠に吃驚した。


「昨日!あたしの言った事ちゃんとしたのよね!?」


昨日……、


「…手を握るってやつ?」

「そうよ!!」

「や…ったよ?」

「それで!?どうだったのよ!?」


鞠の圧が凄すぎて固まる。声のボリュームと、言葉の荒々しさと、本気の顔も…全部が凄すぎる。


…………っ、


「ドキドキ…したよ」


思い出して、胸がドクンと音を立てていた。口の中がモゴモゴしちゃう。
鞠はパーッと明るくなって「それで!?」と続けた。


「…私が、恋してるって、分かった…かな」


鞠はニヤニヤとした顔でまた「それで!?」と続く。