天然お嬢と双子の番犬さん



会いたかった。言いたい事もあった。謝らなきゃいけない事も沢山ある。


「私、勘違いしてたぁ…!」


ごちゃごちゃの頭の中で、整理も出来ていないのに。溢れ出した涙と言葉が響く。


「だから熊の事はもういいって…」

「違う、違うの…私を助ける為にしてたのに…私…怒っちゃって、」


あれを飲まなかったら、和と湊はあんな事しなかった。

何もわからなくて、もっと前に分かる機会なんて沢山あったのに…そのせいで悪者になっちゃったんだ。私が何も知らなかったばっかりに。


「あんなの飲んじゃったからっ…だから、」

「お嬢…なんでそれ…」

「昨日…パパの部屋で見つけたの…ピンク色のクスリ…」

「…親父から聞いたのか?」

「うん…それで、分からなくて鞠に聞いたら…」


それがどういう物で、どうなるのかを教えてくれた。


「……そっか…でもお嬢は何も悪くないんだよ」

「…俺等があの時離れなけれなきゃ、お嬢があれを飲むこともなかった」


どうして全部自分達のせいにするの?


「違う…違うよ…。私、酷い事した…」


分からない癖に。分かったような素振りで拒絶した。それがどれだけ二人を傷付けたんだろう。