お昼時間。
食堂。お昼はいつも学食を食べている。
だって凄く美味しいから!
今日はいつもより視線があるなぁ。
一歩後ろを歩く和と湊。
私の手を繋ぎ、歩く鞠。
二人がかっこいいのと、鞠が可愛いから見られるんだね。
なんだか…夢みたい!
大親友の鞠と大好きな和と湊が一緒にいるなんて!
「ちょっと!花とあたしの間に入ってこないでくれない!」
鞠が睨むのは後ろの二人。
「僕だって花と居たいな」
和が微笑むと周りの女生徒は顔を真っ赤にしたが、鞠は鼻で笑った。
「ふん!他の女には騒がれるようだけど…残念ね!あたしはダーリンがいるから何とも思わないわよ?お生憎様ね!」
中学生の時から付き合ってる彼氏だったかな。ハートのネックレスもその彼氏さんから貰ったらしい。
仲良くて羨ましいなぁ。
私はいた事ないからわかんないけど。
幸せそうな鞠を見てるとこっちも幸せになる。
「ハッ!…和!鞠の事好きになっちゃ駄目だよ!鞠にはかっこいくて優しい彼氏さんがいるんだから!」
「花、あたしそこは全く心配してないわ。どちらかと言うと、花の方が心配よ。あたし」
「…………桃園って勘が鋭い方だったりする?」
「あっ!見て!食券空いて来たよ!早く行こう!お腹空いた!」


