嫌いに……、
「……なってない。気持ち悪いだなんて思ってない」
あの写真を留華に見せられた時、私はそんな事一つも思わなかったよ。
留華の言う野蛮な事とか。
とっかえひっかえとか。
そんな物私には何も響いてなかった。
私はただ──────、
「………羨ましかった…」
こんな事を思うなんて、きっと可笑しいんだ。
生まれた時から極道の娘として生きて来たから。もしかしたら変な事を思っているのかもしれない。でも私はそう思ったの。
和の胸に顔を埋めながら、湊の手も握る。
静かな部屋で私の声だけがした。
「「お、嬢…?」」
包まれていた身体が軽くなって離れた。
心の中に留めておけば良かったのかな。
……だって和が吃驚してる。
でもなんだか止まらなくて。
「和と湊と一緒にいる女の人が羨ましかったっ…」
番犬じゃなきゃ、一緒にいられる事もなかった。
それなのにあの人達は……、
違うのに一緒にいれているって思うと。
私の知らない和と湊を知ってるって思うと…、
──────羨ましいって思ったんだ。


