天然お嬢と双子の番犬さん



「親父!!」


留華の大声に飛び跳ねた。私はパパにしがみつき、和と湊、それにパパは留華の方を睨む。



「なんで…なんで、東雲兄弟と一緒に居させるんだよ」


「……何言ってんだ?留華、お前は。こいつ等は花の番犬だ。一緒に居させることの何が悪い」


「っ…そいつらがお嬢を──────、」



……………っ、!


私はパパを引っ張り、湊の怪我について言った。
早く処置をすべきだと言い、急かした。


「花は優しい子だなぁ。流石俺の娘」


パパは笑顔で私の頭をまたわしゃわしゃする。


「和、湊…えっと、行こう?」

「………うん」

「………ああ」


気まずい二人の手を取って歩き出そうとした時、後ろから留華に腕を引かれた。


「お嬢、なんで…!」


爪が立てられていて、腕が痛い。


………留華っ、


その留華を睨むのは和と湊だけじゃなくパパもだ。


「言ったはずだ留華。よそ者がしゃしゃり出んな」

「…っ、親父」

「お前はもう五十嵐組の人間じゃねぇんだ。俺の事を”親父”なんて呼ぶな」

「…………っっ、」


留華はパパの圧に負けて私から手を離した。
和がその腕を触り、心配してくれている。


「花、手当が終わったら今日は俺と居よう」

「え?でも仕事は?」

「もう終わったよ。後は明日。和、湊。花を俺の部屋まで連れて来い」

「「了解」」


和と湊に手を引かれた。無理矢理でも力強くもない、優しくエスコートされているような感覚。

振り替えるとパパは微笑んで手を振っていて、留華は……、



「っ…お嬢…、」



歯を食いしばっていた。