「そろそろ限界なんだ」
指差したのは頬。それに和が渇いた笑いをした。
「ハッ…自分から当たりに来たんだろ?手当なら自分でしたらいいよ。………お嬢、」
和の手。
スローモーションに見えた動き。
また掴まれそうになった時、
あの写真の光景が浮かんで。
──────その手を弾いた。
無意識だった。
拒んだつもりも全く無くて。
「和…これは違くて、」
唖然とする二人。私はその前で自分がした事に罪悪感を覚えた。
「お嬢ってば…」
留華が笑うのを堪えていた。
「そんなに嫌いならちゃんと言えばいいのに。それなら俺もこいつ等をお嬢に近付けることなんてしなかったのに」
……………そんな事思ってない。
「っ、お嬢…僕達の事…嫌いになった…?」
「ち、がっ…!!」
「──────何騒いでる、お前等」
背後からの低い声に全員が振り返る。
……っ、パパ。
パパは三人を順番に見た後で私に向かって手を広げた。
おいで、と声を掛けられるよりも早くその胸に飛び込む。


