天然お嬢と双子の番犬さん




「嗚呼、痛い」


留華の呟きで私は和から手を離した。

早く冷やさないと…もっと酷くなっちゃう。
──────もっと酷く。


湊の方を向く。そこには手の怪我をそのままにしている湊がいた。


「湊も手当…しないと」

「そんなの勝手にやるよ」

「でも私のせいだから」


痛々しい傷も和と湊の辛い顔も…。



「俺の方が痛いよ……あんなの見せられて、まだそんな事思ってるなんて」



ちゅっ、

手の平。手の中に唇が当たる。
甘く響いたリップ音が響いた。



「やめろ!!」



和が私と留華の手を振り解いた。



「っ…お嬢、僕達以外触らないで…」



……聞きたい事がある。
和と湊に聞くべきことが沢山ある。


どうして二人がそう思うのか。どうしてあんな事をしたのか。どうして──────、

和と湊を見ると、あの写真を思い出して、胸が痛くなるのか。


留華のキスが嬉しいと感じないのはどうして?
ずっと違うって思っている自分がいるのはどうしてなの?