「約束通り…会いに来たで。花」
京都弁を使う人……私はこの人しか知らない。
顔を上げるとそこには黒髪と赤色メッシュを入れた彼。
「はる…ひこくん?」
「やっと会えた。花」
…嘘。
「…お前誰?」
丞くんがそう言うと春比古くんは笑ってから真顔に。
「そらこっちの台詞や。今花に何しはるつもりやった?」
「お前には関係ねーだろ。…それより、春比古って言ったか?春比古って言えば右京組のせがれだよな?聞いた話じゃ酷い火傷があるって──────」
抱きしめられている状態。
だけど、180度回転。
突然の事で驚く春比古くん。
七三オールバック。右目だけ隠れる長さだった前髪は無くなり、顔が良く見えた。
火傷痕の無い、肌……。
手を当て指でなぞった。火傷の痕があったはずのその場所を。


