天然お嬢と双子の番犬さん




西園寺組が五十嵐組の傘下ではなく、同盟を組むのは決まっていた事だったらしい。


「え!?西園寺組って全国No.2なの!?」


何も知らない私に丞くんが丁寧に教えてくれた。


「だから同盟。傘下になれば俺んとこの傘下が黙っちゃいねーから」

「なるほど…え?でもどうして同盟を組むの?」

「お互いメリットがなきゃ同盟なんて組まない。五十嵐組は地位を更に固める為。西園寺組も今の地位を保持する為…そんなとこだな」


元々同盟を組む予定ではあったが、私のあの一件を最優先にしたため今に至るということらしい。

丞くんの膝の上にはリンがいる。
私よりも丞くんがいいらしい。


私の方が浴衣で寝やすいはずなのに!丞くんはジャケットとズボンなのに!


「懐っこい猫だな。名前は?」

「リンだよ。でもあまり懐きやすいってわけじゃないけど…」


現に留華は昨日の時点で威嚇されてたし。パパと和と湊も構うなって感じで逃げ回ってたし。


「俺は認められたって事?なぁ…リン?」


リンはジッと丞くんの顔を見た後、私の膝の上にやって来た。丸くならず丞くんを見るリンの尻尾は膨らみ毛を逆立てていた。