天然お嬢と双子の番犬さん




食べ終え片付けを終え部屋に戻ろうとした時、留華に塗り薬を貰った。

「昨日はごめん」なんて申し訳ない顔をしながら。傷口に良く効く薬らしい。


これ…虫刺されにも効かないかな?



「和、湊。お前等花を部屋まで送ってやれ」

「いや、俺が送るよ。親父」

「黙れ…俺は五十嵐組若頭に命令した。よそ者がしゃしゃり出んじゃねぇ」



………ぱぱ?

留華の動きが止まり口を閉じた。
拳を握る留華の手が強く握られている。


「お嬢、行こうか」

「行くぞ、お嬢」

「え…あ、うんっ」


集会を開く時のパパはいつもピリピリしている。きっと今のもそのせいだ。



「今日は重要な集会だ。あの組との同盟を正式に組む重要なもんだ。気を引き締めろお前等」



パパはもう仕事の顔になっている。

この時のパパに話しかけても、いつものおちゃらけにはならない。真面目な顔のままだ。