………あっ。
月に顔半分が照らされた。キラキラに輝く二人の顔があまりにも綺麗で格好良くて口を紡ぐ。
イケメン過ぎて吃驚したんだ。
「大丈夫。知ってるよ」
「もう寝る時間だもんな」
綻んだ唇と穏やかな声。あの時の怒っていた和と沈んだ表情の湊じゃない。
「「お嬢?」」
何も言わない私に二人が首を傾げる。
手を伸ばす二人が私の両頬を包む。湊の手からは煙草の匂いがして、和からは前に私が好きだと言ったフゼア系の香り。
耳がやたらと熱い。
顔も…熱くなってきた。
二人に視線を向ける。
「あまりかっこよくならないで。ドキドキするから…」
ビクッとする二人の動きが止まる。だけどすぐに和は親指で頬を撫で、湊は指の背で撫でてくれた。
まるで宝物が壊れないように。
そんな力だった。


