近付き背伸び、頬に手を伸ばす。二人は軽く頭を下げてくれた。
…冷たい。
汗ばむ首筋。
夜風に当たって冷えたのかな。
「そんな顔しないで?」
二人が悲しいと私も悲しくなる。
「…お嬢、」
湊に触れる左手首を留華に掴まれた。
「もう用事は済んだよね?こっち来て」
引っ張られる腕。だけど負けじと引っ張り返す。素直に付いてくると思ったのか、留華は吃驚していた。
「離して」
「…は、」
拍子抜けの顔と声。
「どう…して?」
「和と湊の傍に居たいから」
和の浴衣袖をぎゅっと握った。留華は惜しみながら手を離してくれた。
その手を握ったのは湊。
心なしか唇が緩んでるように見えた。
和が後ろから抱き着いた。吃驚したのは私だけじゃなく留華も。
「お嬢は僕達と一緒がいいみたいだ。…すみませんねぇ」
「行くぞ」
「え?どこ、に!?」
片腕抱っこ。和の腕に座るような形で抱っこされてしまった。
…また子ども扱いしてる!?


