「…ッ、そんな事簡単に言わないで」
ちょっとだけ体重が乗って重くなる。
手首にも力が入ってる気がした。
でももう痛くない。
「留華…私ね友達出来たよ。鞠って言って、大好きな友達なの」
「…うん」
「それからね。リンっていう新しい家族が出来たんだぁ。サバトラの猫さんでね」
「…うん」
話す事はいっぱいある。
三年は短いようで長かった。
「それから、和と湊と一緒に学校通ってるんだ」
「……うん」
単語で話しているような短い文章だけど。留華はきっと頭の中で上手に話を組み立ててる。
「いつも守ってくれてるの」
「でも今度は俺が守るよ」
「え?何か言った?」
留華はそれには答えず首筋にキスをした。
──────思い出した。
留華が言ってくれた約束。
”帰って来たら、お嬢とずっと一緒にいる。一人の男として隣でずっと守らせて”
そう言ってくれたんだった。
そんな事言わなくても…留華は男の人なのにね。変なの。


