天然お嬢と双子の番犬さん



全然変わってないと思ってた。
…だけどそうじゃなかったんだ。



「言いそびれてたけど、お土産買って来たんだ。お嬢が好きそうな物だけ買って来た。だから一緒に食べようか」

「…っ、和と湊も呼ぶ」

「はは…、」



立ち止まった。
…降ろしてくれるの?


満月が綺麗な日。私を抱える留華の影が壁に映っている。



「俺よりもあいつ等を選ぶのか?」



殺気…ううん。
それを通り超してる。

圧迫感と緊張で息苦しく感じた。


にこり。


変わって、にこやかになった。
さっきまでとは別人のように笑ってる。


「お嬢の部屋ってここで合ってる?」

「あ…、」


立ち止まったのは、私の部屋が目の前だったかららしい。


行儀悪く足で開けた留華が入る。

女子高生と思えないぐらいの殺風景な部屋。畳の部屋に、勉強机とテレビとベッド…珍しいものは何もない場所。最近買ったものと言えば全身鏡ぐらい。


留華は私をベットの上に座らせ、左隣に留華が腰を下ろす。