天然お嬢と双子の番犬さん




襖を閉じるだけで、うるさくなくなるんだなぁと思った。それぐらい廊下は静かで涼しかった。


水が流れる音がする。
蛇口から勢いよく出て来てる。


「和?私自分でできるよ?」


白い布を水で濡らし叩きながら拭いてくれる和。私は洗面台のヘリに座らせられていて、物凄く行儀が悪いです。足もパタパタしちゃってる。


湊がこんな所に座らせるから。
確かに広くて私が座っても問題ない。

でも別に座れる所がないわけじゃなくて、備え付けのスツールが置いてあるし、そこに下ろせば後は一人で出来るのに。



「先に戻ってていいよ?」

「「却下」」



何故!!



素早く染み取りをしたお陰で元通りに戻った。

今は水の染みが付いてるけど…後はクリーニングに出したら新品同様なはず。


太ももの所に出来た水染み。言わなかったら気付かないかもしれないけど、私は知ってるから気になるなぁ。

違うのに着替えてこようかな?



「私着替えてくるから、和と湊は先に…」



和が顔を近付けてきた。
突然で目を見開いてしまう。


「僕達から離れるなって言ったよね?」

「でも今日は…、」


私とパパは必ず上座に座る事が決まってる。後は自由で、確かにいつもなら若頭は上座から見て左側。今日は留華が主役だからってそこに座っていた。

和と湊はちょっと遠くて必然的に離れてしまっていた。


すぐに二人の所に行けばよかったのかな?



「ごめんなさい」



約束破る所だったよね。
気を付けないと…。