天然お嬢と双子の番犬さん

…こう言う事をサラッと言うから、王子様みたいって思ったんだぞ!


文句をと思ったけど、苺の香りに誘われて先に一口、頂きます。


「美味しい!」

「ちょっと遠出して買って来たんだ。テレビで紹介されたお店らしいよ?」


そうだよね!こんなに美味しいもん!取材しないわけないよね!

中にドライ苺が入っていてケーキ自体はふわふわだけど、中はサクサクの触感で面白い!美味し~!



「美味しいね、留華!」


「…ああ、そうだね」



頬杖を付き法悦の笑みを浮かべながらフォークを噛む。

金属音が聞こえてきて驚いた。
行儀のいい留華がするはずないと思っていたから。


「…留華?」

「ん?なに?」



あれ?


「ううん、なんでもない!」


角度でそう見えたのかも。当たっただけかもしれないしね。とにかく今は目の前のケーキを楽しまなきゃ!

また一口食べて頬を摩った。留華はその間もずっと私の方を見ていた。一口食べたっきり全く手を付けずフォークを噛んでいる。



「…お嬢もきっと、これぐらい甘くて美味しいんだろうね」



上唇をペロリと舐めた。