天然お嬢と双子の番犬さん




パパが突然立ち上がると、全員が口を閉じた。その表情から怒りを感じる。

一升瓶を持ち、みんなが集まっている中心で胡坐。畳が凹むんじゃないかってぐらい勢いよくて吃驚した。



「下剋上上等!俺を倒してみやがれってんだ!!」



ここで盛り上がりボルテージマックス。全員手に一升瓶を持ちパパの所に集まっていった。


パパ、また酒井先生に怒られそう。
前に脅されたの忘れてるんだね。

パパの絶叫が聞けるのは酒井先生が注射を持っている時ぐらいである。その時の酒井先生は本当に怖いから、叫んでしまうのも無理はないんだけど。


「お嬢、ケーキ食べる?」


留華の皿には苺が乗ったケーキ。

う…わああ!!
美味しそうっ!

あっ、でも一個だ。



「食べる!留華、はんぶんこしよ!」

「…お嬢は可愛いね」



留華は嬉しそうに顔を歪ませた。