天然お嬢と双子の番犬さん





『お前等みてぇな屑でも、人の役に立つ方法があるんだ』

『……人…の役…?』

『皮膚や臓器を求めてる人間はこの世界にどれぐらいいると思う?』


笑顔の男に、ヤコポは顔が引きつった。
”この男は本気で言っている”と肌で感じた。


『ッ…!わ、悪かった!ほんとに…!もうしない!花ちゃんは諦めるか、グフェ!?』

「クソ豚が。気安くその名を呼ぶんじゃねぇ」


革靴で顔を蹴ったせいで、ヤコポの歯が飛んだ。赤く腫れ上がる頬は痛々しい。

男は座りなおし、また笑顔を作る。



『お前達がその姿でいられる時間は、煙草一本分だ…ああ、でももう終わるね。ご愁傷様』

『ボス!僕のパパに電話して!』



煙草は残り三分の一。


『ルーフスのボスの事かな?アレなら連絡済みだから。人の役に立てるならって、潔く承諾してくれたよ?ほら、』


見せた写真にはサインが書いてあった。それは臓器提供に関する書類で、代表として現ルーフス、ボスの名が入っていた。