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竜二が花のいる部屋から出てきた。
向かうのは金魚が描かれた襖の部屋。
「…いつまでしけたツラしてんだ」
中で待っていたのは和と湊。顔には絆創膏や大きなガーゼを貼っていおり、怪我をしているようだった。
竜二が二人の前で胡坐をかき、葉巻を咥えた。
「…お嬢は?」
「泣き疲れて寝た」
葉巻に火がつかない。
カチッと音が何度も鳴るだけで、火が一向につかなかった。
竜二が舌打ちをし、葉巻を折った。
「俺の娘を泣かせやがって」
真っ黒に染まる殺気に和と湊も身震いした。
「チャイナに連絡しろ」
「…こっちで処理するんじゃねぇのか」
湊がそう言うと、竜二は大きく舌打ちした。
「そのつもりだったけどな……、あいつがやるって言って聞かなかったんだよ」


