「何教えてんだ!」
「流石に無理あるって!」
パパが出て行ってすぐに二人に囲まれた。
無理?そうかなぁ…。
二人の顔をまじまじと見た。
毛穴が見えないツルツル肌と荒れの知らない唇、痛みの知らない髪。身長だって大きくて、スラっとしてるし…。
「大丈夫!かっこいい!」
「「関係ないだろ!」」
きっと制服着たら溶け込んで見えるよ!年齢を聞いても冗談だって思うはず。
溜息が止まらない和と煙草を吸うペースが明らかに早くなった湊。
……そんなに私と一緒に学校行きたくなかったのかな?
「ごめんね。私浮かれちゃって。大好きな二人とずっと一緒にいられるから…嬉しくて、舞い上がっちゃって。
…私と一緒は嫌だった?」


