意識が朦朧とし始める。
呼吸が乱れて力が入りにくい。
逃げなきゃ、早く。
このままじゃ…。
それなのに、
そんな意思とは逆で、手に力が入らなくなってきた。
さっき飲ませられたやつのせい?
呼吸も辛いし、体も熱い──────、
「花ちゃんって誰にでも愛想振りまくよね。きっと面倒だって思ってるよみんな」
「っっ…、」
「毎日毎日簡単に攫われてさ、みんな花ちゃんに嫌々付き合ってるんだよ?それなら僕と一緒になった方が安心…」
……………違う、
自分でも驚くぐらいの力が出て、顎にパンチをクリーンヒット。
後ろに倒れて悶絶するヤコポを蹴った。
飛んでいく彼の体重でドアが開き、吹っ飛んでいった。
火事場の馬鹿力ってこういう事なのだろう。
近くのテーブルランプを引っ張り構えた。
「言う訳ない…みんなが、私を嫌うわけない!!!」
過去に聞いた事がある。


