天然お嬢と双子の番犬さん

…い、いたい。


『大丈夫っすよ。連れてくる時よりも威力小さいし』

『そういう問題じゃない!綺麗な身体に傷が出来たらどうする!』


どうしよう…凄く痛かった。

でもあの人の言う通り。気を失わないから痛いだけなんだと思う。


…良かった、少しだけでもイタリア語分かってて。


今がチャンス。私を見てない内に、急いで逃げないと。
こんな時…和と湊なら軽々逃げられるんだろうなぁ。


ゆっくり足を下ろす。


……痛ッ、


あまりの痛さにその場でしゃがんでしまった。踏み出そうとした時、太ももが物凄く痛かった。



「オイ、何処に行くつもりだったんだ?」



金髪の人だ。腕を引かれてベッドに投げつけられる。


ヤコポが辞めろ、みたいなことばっか言っている。金髪の人は溜息を吐きながら適当に話を流してた。


『ちゃんと僕の話を…!』


『先にヤっちゃいましょう』


金髪の人がOKの指に人差し指を出し入れする仕草をした。


そしてまた早口に変わる。
何言ってるのかわからない。


だけど、ヤコポは満足気。


ベッドの上に乗り私の上に跨った。


「日本は結婚が先なんだろうけど…ちょっと元気余ってるみたいだし、先に初夜迎えようね!」


日本語だった。
響くのは最後の単語。


しょ、や…?


その言葉の意味が分からないほど馬鹿ではない。こう見えて進学校に通っているんだから。