天然お嬢と双子の番犬さん



『え?えええ!?どういう事!?』


驚き過ぎたのか、日本語からイタリア語に変わった。凄く熱弁されているけど、最初の言葉以外早口過ぎて何を言っているのか分からない。


コンコン、扉を叩く音がした。
入ってきたのは金髪の人だった。



『どうしたんです?』

『どうしたもこうもない!話が全然…』



…駄目、早過ぎて何言ってるのか分からない。でも”話しと違う”っていうニュアンスっぽい。


金髪の人が近づいて来た。

私の前で笑顔を向け、見せてきたのはバチバチと音を鳴らす四角い物で。


…スタンガンだ。


パパに危ない物だって見せてもらったものとそっくり。


「また痛い思いはしたくないよな?」


日本語になった。

…もしかしてバチッとしたのはこれ?背中が少し痛いのもそれで?



「痛い思いしたくないなら、言う事を聞け」



確かに当たったら痛い…でも、そんな事で怯むのは違う。



「嫌です。家に帰してください」



怖がったら相手の思うツボだから。

生憎だけど私、殺気には慣れてるんだ。怖い人達も見慣れてるの。



金髪の人は無表情なまま、太ももにスタンガンを当てた。


…え?


抵抗する前にバチッと音が鳴る。痛くて倒れ込むように横になった。まだベッドの上で良かったと思う、じゃなきゃ痛みで床に倒れてた。


『オイ!何してるんだ⁉僕の花嫁に‼』


ヤコポが怒鳴る。