離れる気配もない。
二人の弱点見つけちゃったなぁ。
ふふふ…。
「なに?」
「なんだよ」
「二人にも怖いものあるんだなぁって思って」
和と湊が顔を上げた。しがみついている状態からだから、私の横顔と二人の横顔が近い。
「……もっと怖いものあるよ」
「え?そうなの?どんなの?」
「………お嬢にはわかんねぇよ」
二人はまた私に顔を埋めた。
髪の毛が頬に触れる。
二人の匂いに包まれてる。
くすぐったいなぁ…でもいい匂い。
すりっ。交互に二人の頬を擦り付けた。
「やっぱりちょっと髭あるんだねぇ。でも、もちもちほっぺだぁ。あとね、凄くいい匂いする。好きだなぁ二人の匂い」
こうやって顔を擦り付けるのパパにしかされたこと無い。だけど偶にはこういうのもいいよね?
「ねぇ、今度はもっと優しい映画に…、」
体が傾いて真後ろのベッドに倒れる。
私の意志じゃない。
二人に押されたの。


