「いや、そこに関しての問題は一切ない」
「「は?」」
和と湊が一斉にパパを見る。
勿論私も一緒に。
「全国、特にここは五十嵐組のシマだからな。乗り込んでくる奴がいたら、ハチの巣状態になんのは馬鹿でも阿呆でも分かるしな」
あ、そっか。
考えてみれば敷地内近くで誘拐された事なかったもんね。今日はされかけたけど。
「…猫ぐらいいいじゃねぇか」
溜息と同時に煙草の煙が、湊の口から出て行く。
やっぱり?やっぱり和もそう思う!?私もそう思うよ!すごーく!
「駄目だ!」
「どうして!駄目なの!」
パパはなんで頑なに駄目って言うの?
「だって…だって…、」
パパ…震えてる?
もしかして、猫さんがママとの思い出とか?だから嫌なの?
「花が俺より猫を優先にするのが耐えられないからぁあ!!」
さっきのしんみり返して。
「そんなこ、」
「そんな事だと⁉俺にとってはこの世の終わりより大事な事なんだよ!」
和の呆れ声を揉み消すお怒りパパ。
「死活問題!俺には死活問題なんだよボゲェ!さっきも見たろ!?花が!いつもなら俺の心配が先の花が!!俺より猫を優先しやがった!これが毎日続くなんて考えたくねーんだよ!分かるか!?この俺の気持ちが分かるかァ!!?」
……え。分かんない。
「「なんとなく」」
「え!?どこら辺が分かるの!?」
なんで和と湊は共感できるの!?
これって私が可笑しいのかな!
「分かるなよ!!俺の事分かった口で言うんじゃねぇえ!」
わー…理不尽だぁ。


