さあ!今度は私が頑張る番!
「お願い!ちゃんとお世話するから!」
「駄目なものは駄目だ」
パパの前で猫さんを見せつつ、話すが全く靡かない。
腕を組み、頬を膨らませた組長は無傷で帰ってきた。
猫を飼いたい…なんてすぐに言うんじゃなかった。
まずパパに「大丈夫?」って聞くのが正解だった。すぐに聞いちゃったから拗ねて、全然縦に首を振ってくれない。
「ぱぱぁ…」
「そんな可愛い顔したって駄目なものは…」
「親父、手」
伸び掛けた手は和の一言で戻っていく。
「どうして駄目なの?」
幼い頃は犬を飼ってた。
ドーベルマンを三頭。
私に良く懐いてくれてたなぁ。
パパには目が合うたび吠えてたけど。
「お嬢…ここは極道だよ。何もないとは言いきれないんだ」
和が私の頭を撫でる。
…そっか。
そうだよね。
何してるのかわからないけど、世間的には”危ない所”って認識で。
きっとこの子を危ない目に合わせたくないからパパは…。


