湊に抱えられながら部屋に帰ってきた。猫さんは私が着替え終わるまでに、お風呂に入れておくと言われた。
そして今、鏡の前で首を傾げている私。
……なにこれ?
首筋についた赤色の何か。蚊に刺されみたいなのが付いてた。両側に一つづつ。
蚊に刺された?でもまだそんな時期じゃないしなぁ。
…まあ、考えても分かんないし。
後でみんなに聞いてみた方早いよね。
今度はちゃんと帯をし、部屋を出た。廊下から足音が響いてくる。
「…ッ!この馬鹿猫‼」
「おいゴラ!待てや‼」
和と湊が走ってる。
猫さんを追いかけて。
「わわっ!」
飛び乗ってきた猫さん。二人が私の前で止まる。かなり疲れてる様子。
先輩達に追われても疲れないのに…、猫さん二人になにしたの?
呑気に私の腕の中で顔を洗ってる猫さんは、全国トップの若頭よりも上に見えた。


