正しくその猫さん!
さっき私が見た猫だよ!
「ッ…!なんだこの格好!」
「わっ!?」
顔が真っ赤な湊。
…あ、そうだ。一瞬忘れかけてたけど、半裸だった。
「ごめん!急いでたから!帯付けるの忘れてた!」
猫の安否も確認できたし、早く部屋に戻って着替えなおそう。裸足だし、浴衣引きずっちゃったからドロドロだし。
でも良かった。
猫さん何ともなくて。
「…それどうした」
湊が指さすのは、さっき和が顔を乗せた位置。
なんでわかったのかな?
もしかして見てたのかな?
「酷いでしょ!和が噛んで来たの!」
睨みつつ、指さしつつ言った。当の本人は笑顔だった。
これ和のせいだからね!ちょっと痛かったし!反省の色が見て取れないし!双子でもこんな違うのね─────、
猫を渡され、体が浮く。
腰に手を回され引き寄せられた。
少しだけ浮いた足がバタつく。
和が噛みついた逆側にまた同じような痛みが走った。


