違う場所を探そう、と言う鞠。

他に座れる場所あるかな。
…それにしても視線多いなぁ。



「ここでいいんじゃない?冷めるし」



和が言った。
湊は既に座ってる。



「人の話聞いてたわけ?犬飼の席って言ったでしょ?」


「名前が書いてるわけじゃねぇだろ」



お盆を取られ、和の隣に置かれた。
完全に居座る気のようだ。



まあ置かれちゃったし…座っちゃいますか!

鞠は溜息後、湊の隣へ。



「あたしは止めたから。目を付けられるのはあんた達二人よ。あたしと花を巻き込まないでよね…ま、昨日で既に目を付けられちゃってるでしょうけど」


「アハハ、僕達に目を付けるとか…笑えない冗談だな」



私はどっちかっていうと、二人に目を付けられた方が大変だと思うなぁ。