天然お嬢と双子の番犬さん



だって!ああ言えばこう言う!会話続かない!というか!会話させてくれない!

大きな溜息が聞こえた。
丞くんの溜息のようだ。


「面倒ならもう話すな。今後二度と」

「え?めんどくさいとは思ってないよ?」


ここでようやく彼と目が合う。


「気を使うな。鬱陶しい」

「ううん。ほんとだよ。面倒だって思ったらもう話しかけて無いよ?」


ちょっと気難しいと思ってるぐらいかな!でももう少しだけ、感情を豊かにしてもらえたら嬉しいと思ってる!


「…変な女」

「え!変!?…って!もしかして昼間のカレーの事!?もしかして制服に飛び散ってた!?」

「…は?」


嘘!飛んでないと思ったのに!見えないところに飛んでたかな⁉


「フッ…、」


…え?

押し殺して笑う丞くんがいた。


「天然って言われるだろ?」

「てん…?あ、松茸?」


二回目の沈黙。


「は?」

「え?」


天然物は松茸だよね?それしかないってパパが言ってたよ?