「…以上で委員会を終わります」
軽く要点をまとめて終了。
あっという間だった。
和にメールして…っと。これでよし。
ある程度生徒がいなくなった所で私も立ち上がる。
「あ、五十嵐さん」
図書室の先生だ。
「ごめんなさい。良かったら本の整理するの手伝ってくれないかな?先生、今から会議で出来なくて…」
指差した先には積まれた本の山。新しい本が来るって言ってたから、これの事かな?
和と湊に怒られるかな?
…でも先生困ってるし。
「分かりました」
「本当!助かるわー!」
和にもう一度連絡しないと。
「あ、西園寺くん」
出ようとしていた紺色髪の彼が振り返る。
「五十嵐さん一人だと大変だから、君にもお願いしてもいいかな?」
あの人が、西園寺丞くん?
始めてまじまじと見た。
…かっこいい顔してる。
和と湊もかっこいい。
だけど彼も凄くかっこ良かった。


