「花~!今日は一緒に帰りましょっ!」



毎週火曜日は鞠のバイトがお休みの日。だからお買い物しながら途中まで帰るのがいつもの流れ…その後にいつも連れてかれちゃうんだけどね。


「ごめんね。今日、委員会あって…」

「委員会?」


和が言った。


「うん。図書委員なんだ。今日は月一の集まりだから行かないと…鞠は帰ってて大丈夫だよ?いつも私と別れた後、彼氏さんと会ってるでしょ?」

「花ってば…!」


照れてる!可愛い!

教室を出る前に鞠が振り返る。



「あんた達!花の事しっかり守りなさいよ!花~!気を付けて帰るのよー!」

「また明日ね~!」



お互い手を振った。

見えなくなったのを確認して委員会に行く用意。



「…花、それって僕も行っていい?」



和も?うーん…。


「委員会だから駄目だと思うよ?」

「終わるまで、廊下に居るのは駄目なのか」


湊までそんな事言っちゃって…。


「大丈夫だよ!先輩達は同じ委員会じゃないし。先生いるから入って来れないし!だから、ここで待ってて?」

「「………」」


聞こえてて無視してるね。うん。分かるよ私。


「今までだってやって来れたんだし、大丈夫。信じて」

「……信じた結果、」

「色々問題持ってくるだろ」


失礼なっ!!


「いつまでも子供扱いしないでよねっ!」

「…子供扱いなんてしてないよ」

「…子供扱いするわけねぇだろ」

「それならちゃんと見送ってくださいっ!!」

「「………分かった…」」


まだ腑に落ちない顔。だけど無視。


「終わったら連絡して」

「早く終わらせて来い」


親指を立ててから教室を後にした。