「このあと、先生のとこに来てくださぁい~」



あ、また呼び出しだ。

これは授業で行かなかったからかな?
だから、行けって言ったのにぃ~。



「…なんで?」



和が言った。
…なんか機嫌悪くない?


「え、っと…、授業態度が良くなかったしぃ、先生に対して暴言を言ったからですぅ!」

「授業態度?それなら僕より湊の方じゃないか?」


確かに和より酷かったけど…授業中、体育以外は全部寝てたの湊だったけどさ。


和の制服を引っ張った。


「問題解かなかったからじゃない?」

「花が解いてくれたはずだよ。僕は分からなかったで通した」


確かに。分からない人に解くまでやれ、とかあまり無いよね。


「だ…だから暴言…」

「何の?」

「先生に対して…失礼な事を言いましたよねっ!」

「事実を言っただけだ。勝手に僕に発情して脱ごうとしたのはお前だろ?」


クラス中でヒソヒソ声が聞こえる。笑う男子生徒と軽蔑の言葉を投げかける女子生徒。


「っっ!せ、先生はそんな事…!」

「そのなりでよく言えるよ。良いからさっさと終わらせてくれる?他のクラスはもう終わってるだろ」


先生は顔を赤くし、「終わりますっ!」とだけ言って足早に教室を出て行った。