「そんな言い方するなよー。
おりはちゃんだって必死に探してるんだぞ?」



「俺は沖田ちゃんより椛の方が大事なので〜」



「でもその大事な木下くんの彼女だぞ?」



「俺には関係ないね〜。
散々椛は沖田ちゃんを大事にしてるのにそれを気づかず椛は行方不明とかありえないね〜」



「いやいや、普通察知できないだろ」






2人が言い合いを始めて止めなければと間に入ろうとした時

私のケータイからメッセージ音が鳴った。



今来た内容を開くと…






「椛からだ!」






そう、5日間音沙汰もなく行方不明の椛からだった。



内容は
『話があるから急いで家に帰ってこい』






「お!よかったじゃん!早く帰りなー?
この分からず屋は俺が何とかするから」






内容を見た裕太くんは私にそう笑顔で言ってまだ何か言いたげな有澤くんの口を抑えてくれた。






「ありがとう!」






その間に私は急いで教室を出る。


いきなり連絡してきて何があったのかはなく聞きたくて対してない体力で走って家まで向かった。