きみとぼくの終わらない物語

「ははっ、なにやってんだ、おれら」

「うん。なんかバカみたい」

「帰ろうか」

「うん。帰ろう」



 オレンジ色のあかりが灯った、わたしたちの家に。



 笑い合って、顔を見合わせて、高折くんが手を差し出した。

 わたしがその上に手をのせたら、ぎゅっと握りしめてくれた。

 そのまま手をつないで、ゆっくりと歩き出す。



 空には星が瞬いている。

 また今度、違う星座の話を高折くんから聞きたい。

 公園の端っこでは、ミルがわたしたちを待っている。



 かなしい思い出も、しあわせな時間も、これから少しずつ、ふたりで分け合っていこう。

 さみしくてあふれる涙も、うれしくてこぼれる笑顔も、これからはぜんぶ、ふたりのもの。



「なぁ~ご」



 ミルがひと声鳴いて、しっぽを立てて歩き出す。



 わたしと蓮くんの終わらない物語は、今はじまったばかり。