穂先輩が甘々すぎる。




「それよりほたる、一緒に帰らねえか?図書室でもう少し勉強してから帰るか?」


「…はい、一緒に帰ります!勉強は家でやります!」



私は穂先輩からのお誘いに、疑問が忘れ去られたかのように払拭されて一気に明るい気持ちになり、やや大きめに穂先輩に頷いた。


今日は、勉強は家に帰ってから自分の部屋でやろう。


穂先輩とまたお話ができるようになったから、きっとものすごく勉強が捗ると思う。



「…ん。じゃ、行こ。」


「はいっ」



穂先輩は優しく微笑んで私の頭をぽんぽんと撫でてくれた。


私はそれに安心感を覚えながら、“行こう”と促す穂先輩の背中を追いかけた。


琴さんに声をかけられる直前に穂先輩が言いかけたことは、そのあと穂先輩が特に話を振ることがなかったので私もそれ以上追求せずに、久しぶりにふたりで帰路についた。