箱崎桃にはヒミツがある おまけ

「全身麻酔がないのなら……」
と言いながら、来島は並んでいる先端の尖った器具などを焦点の合わない目で見て言った。

「じゃあ、もう、切腹でっ!」

「来島さんっ!
 わかりますっ、その気持ちっ」

 熱く手を握り合う二人を見ながら、もう、桃ごとお帰りいただこうかな~、と貢は思っていた。