「診療室まで連れてかれるかと思いました」
と言うと、
「そうだな。
じゃあ、やっぱり、ついでに行っとこうか」
と言われる。
「うっ、うそうそうそですーっ。
また来週～っ」
とお前はなんの番組の人だ、と言われそうな勢いで桃は手を振った。
だが、そんな桃を貢はひょいと抱き上げる。
「何処行くんですかっ。
診療室ですかっ!?」
「……莫迦か、お前は。
このまま、ベリーヒルズビレッジの中を歩いたら、注目の的だろうが」
歯の治療に頭を占拠され、思考停止のまま、
「え？ じゃあ、何処行くんですか？」
と訊き返し、
「この体勢で他に行くとこあるのか……？」
と言われてしまう。
……はは。
まあ、そうですね、と思いながら、桃は寝室に連れ去られた。
と言うと、
「そうだな。
じゃあ、やっぱり、ついでに行っとこうか」
と言われる。
「うっ、うそうそうそですーっ。
また来週～っ」
とお前はなんの番組の人だ、と言われそうな勢いで桃は手を振った。
だが、そんな桃を貢はひょいと抱き上げる。
「何処行くんですかっ。
診療室ですかっ!?」
「……莫迦か、お前は。
このまま、ベリーヒルズビレッジの中を歩いたら、注目の的だろうが」
歯の治療に頭を占拠され、思考停止のまま、
「え？ じゃあ、何処行くんですか？」
と訊き返し、
「この体勢で他に行くとこあるのか……？」
と言われてしまう。
……はは。
まあ、そうですね、と思いながら、桃は寝室に連れ去られた。
