お兄ちゃんは今、必死にもがいている。


「私に何ができる……?」


そう言うと、お兄ちゃんは私の肩におでこをのせた。


「傍で、ずっと笑ってて」

「そんなの、言われなくてもするよ……っ」


ありがとう、とお兄ちゃんは私の両頬に触れて微笑んだ。

私が泣くとお兄ちゃんは笑った。