「あ、そう言えば、お兄ちゃんのクラスの実行委員は、長谷川先輩とお兄ちゃんがするらしいよ」 その瞬間郁ちゃんの目つきが変わった。目にも止まらない勢いで私の手首を掴むと、ばっと上に振り上げた。 「実行委員、私と真佳がやりますっ!」 「え、ええ!?」 こうして私と郁ちゃんは体育祭の実行委員に決まってしまった。