「なんでカイくんはここにいるの？」

「プール行くって言ったでしょ？」

「そうだけどまさか同じところだとは思わなかったよ！」

「俺もそれは驚いたよ。漣が誘ってくれたからたまたま一緒だったんだよ。」

「そっか！そのお二人は誰？」

さえちゃんがそうカイくんに聞くとカイくんが紹介してくれた。

「紹介忘れてた。萌ちゃん史花ちゃん初めまして。さえの彼氏の葵海里です。隣にいるのが俺の友達」

「金田蒼太です！よろしく！」

この人もかっこいいな。でもなんか軽そうかな？

「灰谷漣。ふみちゃんの彼氏。」

「「「「えっ？」」」」

まさか言っちゃうなんて思わなかった…

「なんで言っちゃうの？」

「ダメだった？ごめんね。」

「自分の口から二人に言いたかったのに…」

そう言って私が拗ねると漣くんは悲しそうにしてぼそっと私だけに言った。

「ごめんねごめんね。嫌いにならないで、」

「ううん。いいよ。私がまだ二人にってなかったのが悪いんだもん。」

「ふみちゃんは悪くないよ？僕が悪いの、ごめんね。」

こうやってすぐ謝ってくれる漣くんは何故かいつも寂しそうで居た堪れない気持ちになる。

「史花どう言うこと？」

「史花ちゃん彼氏いたの？てかこの人カフェのイケメン店員さんだよね？」

「漣彼女いたのか？」

「しかもこんなに可愛い彼女が…」

すごい質問攻め、、、

「二人とも黙ってごめんね。彼氏の灰谷漣くん。そうだよ、カフェの店員さん。」

「うん。彼女だよ。言う必要ないかと思って黙ってた。てか蒼太ふみちゃんのこと可愛いとか言わないで。てかふみちゃんのこと見ないで。」

友達にまで嫉妬しちゃう漣くん。

「なにお前そう言う系のやつだったっけ？なんかごめん。」

「漣くんそう言うこと言わないの。お友達でしょ？」

「蒼太は友達じゃないから」

「ん？？？なぜそんなひどいこと言うんだ漣？」

八つ当たりだ。かわいそうに。

「蒼太くん気にしないで。拗ねてるだけだから。」

「史花ちゃんが天使に見える。ありがとう。」

それから私たちは六人で過ごした。