あなたはひとりじゃない

「漣くん先に出てもいい?私もう出ないと遅刻しちゃう」

漣くんはまだ準備を何もしていない。

「だめ。もっと一緒にいる。」

「これからずっと一緒なんだよ?ちゃんと帰ってくるから安心して。行ってきてもいい?」

その言葉に安心したのか私を抱きしめていた漣くんは手を離してくれた

これで学校に行けるはずなのに少し寂しかった。

「行ってきてもいいけど明日からは一緒に行こう?」

「いいよ。じゃあ明日からは漣くんは私に抱きついてないでちゃんと準備してね?」

「ふみちゃんに抱きしめながら準備する…」

こんなことを離していたらいよいよ遅刻しそうな時間になってて

「時間やばいから先行くね。大好きだよ漣くん。」

そう言うと漣くんは嬉しそうに私にキスをして行ってらっしゃいと言ってくれた。