☆雪那side☆


 メイド解雇宣言がショックで
 キッチンに逃げ込んだ私。



 おかずが涙味になっていないか
 心配になるくらい、
 涙をぬぐいながらお弁当を作り。


 涙がひいた頃、
 心美ちゃんと天音君が起きて来て。

 3人で笑いながら
 朝ごはんを作ったけれど。



 多分、私の目は真っ赤なまま。

 カラ元気な私は、
 違和感アリアリだったと思う。




 でも、そのことには触れず。

 いつも通り接してくれた優しい二人に、
 感謝が止まらない。





 千柳様がいない食卓で。

 眠そうに起きてきた綺月君と4人で、
 朝ごはんを食べて。


 寂しく置かれたままの千柳様のお弁当を、
 天音君に託し。


 私は心美ちゃんと二人で、
 夏休み明けの学校に向かった。