天使級美少女、ただいま吸血鬼様に猛烈アタック中

ピンっとデコピンをされた。

いだ……。

「ちょっとちょっとー、千桜まるのこといじめていいの俺だけなんですけど」

「……尚くん、そういえばいじめてこなくなったね?」

「飴と鞭、だよ」

アメとムチ……。

「そうだ千桜、少し話したいんだ。ここに来てくれないか?」

叔父様に呼ばれ、私は頷いてソファに移動した。

「なんですか?」

「近々、千桜の学校に行こうとしてるみたいなんだ。あのふたり」

あのふたり……というのは、お母さんとお父さん。

「それで、千桜だけ特別うちの学校に行かせようと思うんだ」