天使級美少女、ただいま吸血鬼様に猛烈アタック中

「「いや、それはない」」

むぅ……。

「つーかさ、千桜はどうしてそんなにお礼したがるんだよ」

「それは……私の恩人だからです」

京夜くんは、恩人だよ。

「それだけで?」

「うん!京夜くんは優しいから、いつも助けてくれるもん」

「京はなぁ、好きな子に優しくするんやで」

と言ってきた陽太くん。

「陽太!さらっと爆弾発言すんな!」

「京夜くん、好きな人がいるの?」

「っ……いるわけねぇだろ。作らない」

そう言う京夜くんの顔は、何かを諦めてるような感じで。

……知りたいと思った。