「照れてるの……?」

「せや!初めて見たで?あんな顔は」

私……京夜くんのこと、もっと知りたいな。

───

スーパーに着いて、カートにかごを置く。

「俺押す」

「ありがとうっ」

「今日の夕飯はなんや?一茶も指治ったんやろ?」

「うん。私今日、京夜くんにせめてものお礼したいから、京夜くんの好きな物作りたいんです!」

「だから礼はいいって……」

「健気や健気や!京、ありがたく受け取りいや」

「ったく……。じゃあ、千桜の好きな物教えて。それがお礼」