天使級美少女、ただいま吸血鬼様に猛烈アタック中

俺を追って歩こうとした千桜に足をかけてつまずかせた尚。

俺は咄嗟に千桜を支えた。

「言ったそばから……おい尚、あぶねぇだろ」

「ごめーん。よかれと思ってつい」

ったく……。

「気を付けろよ、千桜」

「っ……は、はい!」

「あと敬語使うな。話しかけづらい」

「は……あ、う、うん!」

俺は今度こそリビングを出ようと歩いた。

「あ!京夜くん、お礼!」

「もうもらった」

「え!?で、でもっ……」

俺は千桜を無視してリビングを出た。